昨日は久々に高校時代の友達と夕飯を食べて、映画を観に行ってきました。
その名も「FOOD, INC.」(フードインク)
内容はアメリカの畜産と食品産業の裏側に迫るドキュメンタリーで、
アメリカの食文化の酷さは世界的にも有名だし、
私のまわりにも畜産の裏側を知って菜食主義になった人も少なくない。
だから見終わってもそれほど驚きはなかったけど、改めて憎悪する事実の連発だった。
数々の問題の中でも印象が強かったのは二つ。
一つは畜産。
鶏も、牛もブタも身動きのとれないほどの狭いスペースで
ストレスというエサで丸々と肥やされて機械的に屠殺されていく。
ホントに機械的に。
消費者である私達はスーパーでパックされた肉を買う事で、
知らず知らずのうちにその行為に貢献してる事になってるんだぁ、と
思うとなんともやるせない気持ちになった。
ハンバーガーとかも好きだし。
農業ではなく工業的な大量生産。
動物たちは商品に過ぎない。
二つ目はアメリカの不法移民労働者問題。
アメリカ国内での遺伝子組み換えコーンの大量生産によって、
今まで輸入していた値段よりはるかに安い値段で消費者に届くようになった。
そのためおとなりのメキシコでコーン栽培をしていた農民たちは
職を失い、途方に暮れていたところに米マンモス精肉会社からの求人情報。
生きていかなければいけない彼らは不法労働者としてでも
アメリカまで来て働くけど、最近の不法移民取り締まりの強化で
どんどんと逮捕されてしまっている。
10年15年その会社のために働いていようともお構いなし。
不法労働を承知で雇っている会社側は知らんぷり。
結局被害に遭うのはヒエラルキーの下の層の人達で
問題の根本は変わらないままなんです。
その人達がいなくなっても代わりはいくらでもいるから。
日本の畜産、食品産業の実態は一体どうなんだろう。
知りたいような知りたくないような。でも知っとかなきゃいけないと思う。
食文化の面ではアメリカからの影響は確実に受けてるし、
このままズルズルと餌食にならなきゃ良いんだけど。。
だって、日本食の質は世界でもトップクラスだと思うし、
日本人が世界でプライド持って生活出来るのも多かれ少なかれ、
日本の素晴らしい食文化のおかげだとも思っている。
それなのにアメリカの間違った食環境なんかに侵されたら。。。
そんな破滅的なことになる前に一人一人が口にするものに気を付けて
いかなければいけないな、と考えさせられました。
こういう映画って定期的に観ないと人々の意識は変わらないのかも。
日本で公開するのかは分かりませんが、字幕付きの予告を見つけたので
興味のある人は是非。
http://www.youtube.com/watch?v=6y2LSUDsoUsちなみに今アメリカではオーガニックブームで、WALMARTとかの大手スーパーは
慌ててオーガニックのコーナーを作ったりしてるんだそう。
まぁ、それが良いんだか悪いんだかはよく分かりませんが。
うちの近くにあるピザ屋さんは、裏庭にハーブガーデンを作って、
そこで栽培したものを出している。
それくらいシンプルに出来れば消費者も安心できるんですけどね。
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無題
2009/07/31(Fri)07:22
No.1|by madoka|
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